今年で2回目を迎える「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」。舞台は、京都府に位置する城陽カントリー倶楽部・東/西コース。砲台グリーンが多い上にグリーンも速く設定され、フェアウェイも狭く絞られた屈指の難コースだ。京都では男女を通じて初のツアー開催となり、前売り券が完売するなど、開幕前から大きな盛り上がりが予想されていた。
アジア太平洋ゴルフ連盟が、パナソニック株式会社、日本ゴルフ協会とともに、主催者に名を連ねる今大会は、アジアンツアーに参戦する海外プレーヤーが約半数を占め、出場選手も国際色豊か。ホストプロである石川遼も賞金ランキングトップで2年連続の1億円突破を射程に入れて大会に臨むなど、大きな注目を集める中で開幕を迎えた。
原口鉄也選手、C・B・ラム選手が首位タイに
初日から天候は気温29.4度の快晴に恵まれ、実に7,169人ものギャラリーが会場に詰め掛けた。
その初日、5アンダーとスコア伸ばして首位タイに立ったのは、原口鉄也とC.B.ラム。1打差の3位タイには、16歳で韓国ツアー最年少となるプロ転向を果たし、“韓国の遼くん”として知られる盧承烈(ノ・スンヨル)を始め、宮本勝昌、近藤共弘ら日本勢が並んだ。2週連続優勝がかかる谷口徹も好スタートを切り、池田勇太、矢野東らと並び3アンダーの7位タイ。ディフェンディングチャンピオンの谷原秀人は、イーブンパーの28位タイに続く。石川はホストプロとしての気負いに加え、「最終日のような多さのギャラリーに緊張してしまった」と固さが目立ち、2オーバーの54位タイと出遅れる。
ホストプロ石川遼選手、耐えるゴルフで予選通過
2日目に入り、上位の顔ぶれが大きく入れ替わる。
単独首位に浮上したのは、41位タイからスタートした丸山大輔。「とにかくフェアウェイに乗せることを心掛けた」という丸山は、好調なショットにパットも噛み合い、6バーディ、1ボギーの「66」をマーク。上位が揃ってスコアを落としたこともあり、通算7アンダーでトーナメントリーダーに躍り出た。1打差の単独2位には、韓国の金享成(キム・ヒョンソン)。さらに1打差の3位タイに、P.マークセン、手嶋多一、「64」をマークして急浮上した鈴木亨が続く。
54位タイと予選通過ラインを見据えてのスタートとなった石川は、後半の12番でトリプルボギーを叩くなど苦戦を強いられたが、以降は粘りのゴルフでパーを拾い続け、通算3オーバーの51位タイでホールアウト。前年大会の予選落ちを振り返り「ホッとしました」と安堵の表情を見せ、決勝ラウンドへと駒を進めた。
3日目を終えて、丸山大輔選手が4打差で首位キープ
決勝ラウンドに入り、混戦状態に変化が生まれる。
難コースにスコアを崩す選手が続出する中、丸山大輔が前日に続き安定したプレーを披露し、通算11アンダーでフィニッシュ。2位に4打差をつけて単独首位をキープし、4年ぶりとなるツアー制覇に王手をかけた。通算7アンダーの単独2位には、韓国の金庚泰(キム・キョンテ)。通算5アンダーの5位タイには、この日「64」の宮里優作と池田勇太らが浮上し、さらなる上位をうかがう。石川はドライバーショットに冴えが戻り、今週初のアンダーパーとなる「69」をマーク。通算1オーバーの30位タイに浮上し、「目標はトップ10入り。明日はひとつでも上の順位を目指します」と、上位進出に向け気持ちを昂ぶらせていた。
首位を守り抜いた丸山大輔選手が優勝
そして迎えた最終日。
丸山大輔は4打差をつけてのスタートだったが、「3、4ストロークの差なんて、あって無いようなコース。まったく余裕は無かった」と難コースに苦戦を強いられ、ボギーを重ねる展開に。だが、それは他の選手たちも同様で、この日アンダーパーを記録したのは僅かに4人。最終的には4打差のリードを守り切り、通算8アンダーで4年ぶりとなる通算2勝目を手にし、最終18番グリーンを取り囲む大ギャラリーの歓声を一身に浴びた。丸山はこの勝利により、今季の残りシーズンと来季のアジアンツアーシード権を獲得。「来年の1月から3月にかけて(アジアンツアーに)トライしたい」と、海外再挑戦に意欲的だ。また、優勝賞金3,000万円を獲得し、賞金ランクは一気に7位に浮上。「今後は優勝を狙って、ツアーを盛り上げていく一員になりたい」と表情を引き締めた。石川は1ストローク落とすに留め、通算2オーバーの16位タイに順位を浮上させた。17番、最終18番を連続バーディで締めるなど終盤で上位に駆け上がり、ホストプロ2年目の4日間の戦いを終えた。
第3回大会は、場所を兵庫県神戸市の六甲国際ゴルフ倶楽部に移して実施される。来年度も世界各地からアジアンツアーで活躍する選手たちが集結し、日本が誇るトッププロ、アジア太平洋地域のトップアマを交え、多くのギャラリーやファンの期待に応えるエキサイティングな戦いが繰り広げられることだろう。
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1日目を首位タイで終えた原口鉄也選手
1日目を首位タイで終えたC・B・ラム選手
2日目 苦戦の中、予選通過を果たした石川遼選手
3日目 スコアを伸ばし上位をうかがう宮里優作選手
表彰式(左)大坪文雄大会会長 (右)丸山大輔選手
























